SkyrimRP記 ただの盗人が英雄になる話 01 「盗人、帰郷する。そして死にかける」

The Elder Scrolls V : Skyrim

時は第4紀201年――ノルドの多くが信仰する神であるタロスの信仰を禁じた白金協定。
これに反発する、スカイリムウルフリック・ストームクロークは反乱軍「ストームクローク」を率いて蜂起した。
帝国はこの鎮圧の為、スカイリムに帝国軍を送り込む。
内戦の様相を呈するスカイリムに、ハンマーフェルから一人の女が国境を超えて侵入する。

ハンマーフェルで逮捕された際のAniline。この数日後に牢獄から姿を消す。

アニリーネ。またはアニリン
シロディール、ハンマーフェルで数々の盗みを働いた盗人であり、ハンマーフェルで逮捕されていた彼女が、故郷のスカイリムへと戻ってきたのだ。
無論、彼女の目的はただの帰郷ではない。

アニリン内戦に乗じて一稼ぎ出来そう!

そうしてスカイリムへと帰ってきた彼女は、路銀を稼ぐ為、早速見かけたストームクロークの野営地に盗みに入る。
しかし、そのストームクロークの部隊は、帝国軍の待ち伏せを受けていたのだ。

国境を超えようとしたのではない。超えて、盗みに入ったのだ。

帝国軍にストームクロークと揃って捕まってしまったアニリン。
ただ、どうやらストームクロークの連中はアニリンが盗人だと気付いていない様子。

同業者のロキール。アニリンと違って、こいつはコソ泥だとバレている。

ロキール「そういやそこのあんた、ストームクロークじゃないな?」
アニリン「あー、うん、まぁねぇ」
ロキール「……何をしたんだ?」
アニリン「いや……強いて言うなら、あそこに居合わせた、かな……」
ロキール「そうか……災難だったな」
アニリン「そっちこそ、あんなとこに盗みに入ったばっかりに、災難だったね」

ロキールとお互いに同情し合うアニリン。
ふと、ロキールが向かいの男に目を向ける。
何故か彼だけが口に猿轡を付けられ、喋れないようにされているのだ。

ロキール「こいつはどうしたんだ?」

なんと、同乗者の喋れない男はストームクロークの指導者ウルフリック・ストームクロークその人だというのだ。

ロキール「なんてこった! それじゃこの馬車はどこへ行くんだ!?」

スカイリム派遣帝国軍の司令官テュリウス将軍と、奥に見えるハイエルフはサルモール?

アニリン「えっ、死刑!? まだまだ稼いでないのに!?
ロキール「ショール様、マーラ様、ディベラ様、キナレス様、アカトシュ様、とにかく神様お助けぇ!」

などというコソ泥二人の情けない心情を他所に、話は進んでいきます。

アニリン(この人なんでこんなに落ち着いてるんだろう……)
レイロフ「少しは気骨のあるところを見せてみろ、コソ泥」

アニリン「お願いしたら許してもらえたりしないかな……」

ロキール「まさか命までは取らないよな?」
さくっ。
ロキールがソブンガルデに呼ばれちゃった。

アニリン(; д゜)……!

なんと、逃げようとしただけであっさり殺されてしまったロキール。
アニリンも同じことをすれば同じように殺されるのは火を見るより明らか。

アニリン「おっ、私リストに入ってないんですね? これは死刑回避では??

アニリンええええぇぇぇぇっ!!?

アニリンおかしいでしょ!? おかしいでしょ!!? リストにない人間をなんで処刑しちゃえるんですか!?

アニリン違うぅ! 私は違いますぅ!!

アニリン責任感! そう、責任感ってものはないんですか!? 無関係の人間を処刑していいんですか!?

喚くアニリンは全く無視され、刑は粛々と執行されていく。

……どうやらうるさすぎたようだ。
ストームクロークの囚人達より先に、アニリンが呼ばれた。

アニリンやだー! やだー! 誰か助けて! 誰か……ん?

アニリンうわっ!? ドラゴン!?

突如来襲したドラゴンによって大混乱に陥る処刑場。
気付けば執行人はどこかに行ってしまい、周りの帝国兵はみんなドラゴンに攻撃を始め、アニリンは完全に放置されていた。

アニリン「何だかよく分かんないけど助かった!」

そこからは塔を上って、壁に開いた穴から倒壊した宿屋へ飛び、

状況がよく分からないまま帝国軍のハドバルに助けられ、

どうやらストームクロークのレイロフと帝国軍のハドバルは何か因縁があるらしい。

逃げ込んだ砦の中で拘束具も解いてもらって、晴れて自由の身(?)に。

愛用していた武器が取り上げられたまま行方不明なので、鉄の剣をその辺から拝借するアニリン。
ハドバルも緊急事態なので許してくれるらしい。

アニリン「そうだね、この緊急事態なら協力出来るかも……」

駄目でした。
説得に応じず、問答無用で襲いかかってきたストームクロークの兵士達を斃し、下の階へ。

降りた途端に通路が崩落。
その先でもストームクローク兵に遭遇。
拷問官「ストームクロークの連中、お仲間の扱いが随分気に入らなかったようだ」 そらそうよ。

ハドバル「みんな砦を出なきゃならん!」
拷問官「坊やに何の権限があるっていうんだ?」
アニリン「もう行こうよ、ハドバルさん」

状況が全然読めないベテラン拷問官を置いて、二人は更に先へ。

序でに檻の中に何かあるというので開錠。アニリンにとっては造作もない鍵だった。

拷問部屋の奥は洞窟に繋がっていた。
アニリンとハドバルは途中、ストームクローク兵を斃しながらも進んでいく。

洞窟で待ち受けていたのはフロストバイトスパイダー。
更には熊。
開錠と同じく、忍び足もアニリンの得意技。

そして、ついに――

アニリンやっと外に出たぁー!
ハドバル「ドラゴンも行ったようだ。だが戻ってくるかもしれない。一番近いのはリバーウッドだ、俺のおじさんも居るし、そこへ行こう」

結構帝国軍に勧誘してくるハドバル。

そしてリバーウッドに到着。

ハドバルの伯父、アルヴォアに状況を説明。
どうやら食事と寝床も提供してもらえるらしい。

アニリン「スカイリムに帰ってきて早々とんだ目に遭ったけど、何とかやっていけそうね……」

こうして、盗人アニリンの波乱の旅が幕を開けたのだった。

次回に続く。

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