【エースコンバット】大陸戦争におけるエルジアの敗戦に関する考察【ストレンジリアル世界史考】

エースコンバット

ごきげんよう、海里です。

2001年、ナムコから発売されたフライトシューティングゲーム『エースコンバット04 シャッタードスカイ』の舞台となった大陸戦争
作中では主に航空作戦のことが語られ、地上戦や全体的な戦略等についてはあまり多く語られません。
プレイヤーはISAFのパイロット「メビウス1」としてエルジア軍を相手に無双するだけです。
しかし、いくら「メビウス1」という一人のパイロットが大活躍したところで、戦争の勝敗がそう簡単に引っ繰り返る筈はありません

今回は、この戦争で何故エルジアが敗戦したのかについて考察していきたいと思います。
公式の情報や設定資料等を参考にはしていますが、私個人の私見と解釈も多分に入っているので、眉に唾つけながらでも、最後までお付き合いいただければ幸いです。

ゲーム本編のネタバレを多数含みます。ご注意ください。

そもそも大陸戦争とは?

そもそも大陸戦争は何故開戦し、作中ではどのように語られたのか?
公式サイトの情報を交えながら解説します。

開戦に至るまで

武装平和と小惑星ユリシーズ

時は1990年代。
ユージア大陸では、大陸西部を占める大国エルジア共和国と、それ以外の中小国、特に中央ユージア連合FCU)の間で「武装平和」と呼ばれる冷戦状態が続いていました。
エルジア一国の軍事力と、大陸諸国の軍事力はほぼ拮抗しており、歴史的な経緯や経済的な理由によって双方が睨み合っていたのです。

そんな中、1994年、シールズブリッジ大学のジョナサン・パイエク教授が一つの小惑星を発見します。
1994XF04「ユリシーズ」と名付けられたこの小惑星は、地球への衝突軌道を取っており、コモナ大学の計算によればユージア東部時間1999年7月3日にロシュ限界を超え、地球上にその破片が降り注ぐだろうと予測されました。
その衝突規模は核爆弾200万個分にも達し、間違いなく「核の冬」が訪れ、人類は滅亡するだろうという予想が立てられます。

国際天文学連合から報告を受けたFCU政府は、当初この情報を「国家保全の最重要事項」として伏せていましたが、1996年に公表。
同盟国とも協力することで、この隕石を迎撃することに決めます。
これと連動して、FCUは海外駐留軍を撤退。エルジア軍と睨み合っていた部隊は引き揚げ、極東に展開していた艦隊も帰港しました。

ストーンヘンジ建造

1996年。
「ユリシーズ」迎撃の為、FCU主導でユージア大陸諸国は「STN計画」を開始します。これは「巨大な大砲を作って隕石を撃ち落とす」というものでした。
こうして大陸中部の中立国サンサルバシオンのハッティーズ砂漠に「120cm対地対空両用磁気火薬複合加速方式半自動固定砲」、通称「ストーンヘンジ」が建造されます。
完成は1999年1月15日。「ユリシーズ」落下予定の約半年前のことでした。

ペーパークラフトストーンヘンジ。建造には多くの市民の募金も活用された。

「ストーンヘンジ」は円形に広がるコンクリートパネルの上に円形に並ぶ8基の対空砲と、物資輸送や警備飛行隊の為の飛行場、そして地下に巨大な原子力発電施設と膨大な数のコンデンサ、軌道予測と演算の為のこれまた莫大な数のスーパーコンピュータで構成されています。
砲弾は隕石に直接当てて内側から破砕する徹甲榴弾直接当たらなくても細々とした破片を破砕する榴弾、そして法的な使用規制があるものの広範囲の破片を破砕する特殊砲弾が用意されました。
技術的に多少の妥協はあったようですが、射程は約1,200km、更に使用する砲弾によっては効果範囲内で高度約2,000フィート以上を飛行する飛行物体に対して大きな破壊力を持つというとんでもスペックでした。

ユリシーズの落下

1999年7月8日、「ユリシーズ」はロシュ限界を突破し、千以上の核と無数の塵に分裂します。
「ストーンヘンジ」を始めとする各種迎撃手段が講じられたものの、多数の破片が地球の降り注ぎ、ユージア大陸では最初の2週間で50万人が死亡大陸全体のGDPにして18か月分の被害を受けます。
更に、軌道上に残った破片が時々思い出したように降ってくることにも、数年間に渡って苦しめられることとなりました。

レイカークレーター。エルジアの首都ファーバンティに落下した隕石は数万人の犠牲者を生み、市街地の一部を水没させた。

これに伴う被災難民は大陸全体で数百万人に上り、大陸東部諸国はその難民の受け入れをエルジアに期待します。
しかし、エルジアは2000年4月、ビザ発給条件の引き締めを発表事実上の難民受け入れ拒否を行います。
同国は既に20万人の難民を受け入れており、これ以上の受け入れは不可能だと説明しましたが、国際社会はこの措置を非難しました。
その間にも難民はエルジア国境へと押し寄せ、エルジア政府は他国への移動を呼びかけ、国営のバスや航空機による輸送も行いましたが、一部NGOによる無計画な難民輸送等により、60万人が集まる難民キャンプは超過密状態となりました。
エルジアはこれを「無責任を通り越して殺人行為だ」と非難し、国連も「難民問題を1つの国に押し付けるべきではない」と大陸諸国に協力を要請しましたが、これを受け入れる国は少なかったようです。
尚、エルジアは国内に大小10個以上の隕石が落下しており、特に首都ファーバンティでは数万人の犠牲者が出ているような、大陸最大の被災国でもありました。
この為、エルジア外務相が記者に不満を漏らしたように、エルジア国内でも難民を押し付ける他国に対する不満が蔓延する状態となりつつあったのです。

大陸戦争

エルジアによるストーンヘンジ占領

自国を取り巻く状況の悪化に対し、エルジアは遂に東部諸国への武力侵攻という方法での問題解決を図ります。
しかし、この方法にはエルジア一国と東部諸国の軍事力が拮抗しており、相当の出血を強いられることが明らかであるという問題がありました。
そこでエルジアは「ストーンヘンジ」に目を付けます。

「ストーンヘンジ」は先述の通り、特殊砲弾を使用した場合には効果範囲内を高度2,000フィート以上を飛行する飛行物体を確実に撃墜可能という驚くべき性能を持っています。
エルジアはこれを対空砲として運用することで、軍事力が拮抗しているという問題を解決しようとしました。

2003年7月、エルジアは中立国サンサルバシオンに侵攻し、空爆と3日間に渡る地上戦の末に「ストーンヘンジ」を占領しました。
大陸諸国は当然ながらこの暴挙を非難し、FCU大統領は「エルジア軍がレールガン施設並びにサンサルバシオン国内から撤退しない場合、FCU軍とその同盟国による制裁攻撃を開始する」と明言。
最終撤退期限を9月14日とし、FCU軍はサンサルバシオン周辺への移動を開始します。

更にFCUとその同盟国は大陸の安定と集団的防衛、平和の維持を目的に軍事同盟の結成を決定。
大陸諸国間経済同盟の加盟国11か国を原加盟国とし、16か国で構成される独立国家連合軍ISAF)を設立します。ISAFには、最終的にエルジアとサンサルバシオンを除くユージア大陸の全ての国が参加しました。

エルジアの快進撃

エルジア軍とISAFは結局期日を待たずに交戦状態へと突入します。
ISAFの航空部隊は「ストーンヘンジ」の対空攻撃力を前にその能力を発揮出来ず、航空支援を受けられない地上部隊はエルジア軍に敗退を重ねていき、ISAFは東へ東へと撤退していくこととなりました。

大陸中部のロスカナスまで撤退した時、ISAFは一縷の望みをかけて「ストーンヘンジ」への航空攻撃を計画します。
これは航続距離の問題でロスカナス以東の基地からの航空攻撃が不可能であることから、最後のチャンスともいえる乾坤一擲の作戦でした。
選りすぐりのパイロットが搭乗する、12機のF-15C戦闘機と12機のF-15E戦闘攻撃機で構成されたこの特別攻撃部隊は順調にサンサルバシオンまで飛行しましたが、「ストーンヘンジ」の目前でエルジア軍のエース部隊である第156戦術戦闘航空団「アクィラ」、通称「黄色中隊」によって全て撃墜されてしまい、作戦は失敗に終わりました。この数日後に、ISAFはロスカナスから撤退します。

ISAFは大陸東部の海岸まで追い詰められ、遂には大陸からの撤退を決定。
2004年9月16日には大陸極東の島国ノースポイントに総司令部を設置し、支配領域は大陸東部の島々と、撤退の遅れた北部のセントアークのみとなりました。

ミッション01のブリーフィング画面。ISAFは大陸東部の島々と大陸の極一部しか支配できていない。

2004年9月19日、ゲームはここから始まります
エルジア軍はISAFの息の根を止める為、ノースポイントへ爆撃機を送り込みますが、ISAF航空部隊はこれを迎撃
爆撃は阻止され、更には大陸東部のリグリー飛行場への攻撃によって多数の爆撃機を喪失し、ノースポイントへの爆撃は頓挫します。
これを皮切りに、ISAFの反撃が始まりました。

ISAFの反攻

セントアークからの撤退も完了し、ノースポイントでの再編に入ったISAFに対し、エルジアはノースポイント侵攻による勝利を目してコンベース港へ「無敵艦隊」と呼ばれるエイギル艦隊を集結させます。
ISAFはこれに対して輸送機の撃墜石油精製コンビナートの破壊等によってコンベース港への部隊集結を妨害。
最終的に11月23日、コンベース港でエイギル艦隊へ航空攻撃を仕掛け、艦隊を撃滅することに成功します。

「敬礼!」。エイギル艦隊旗艦である戦艦「タナガー」撃沈の瞬間。

12月31日には「ストーンヘンジ」射程外からの監視が可能な偵察衛星の打ち上げを行います。
これを察知したエルジア軍の攻撃も、大規模な空戦の末に退けました。
2005年1月24日にはノースポイントで再編が完了した軍による大陸への上陸作戦を決行。
上陸は成功し、大陸中部への進撃を開始します。

2月28日、大陸東部から中部にかけて敷かれたエルジア軍の要塞線「タンゴ線」の突破の為、ISAFはイスタス要塞に対する航空攻撃を実施。
これによって機能を喪失した要塞はあっさりと突破され、ISAFはロスカナスの奪還に成功しました。

3月14日には「ストーンヘンジ」の技術者が亡命し、「ストーンヘンジ」の情報をISAFに齎します。
結果、軌道が単調な隕石を撃墜する為に開発されたものなので、軌道予測が困難な少数の戦闘機ならば攻撃が可能であるという結論に達したISAFは、4月2日、二度目となる「ストーンヘンジ」破壊作戦を実施
作戦は成功し、「ストーンヘンジ」は破壊されました
また、エルジアの「ストーンヘンジ」防衛部隊として国内外に知れ渡っていた黄色中隊の1機が、ISAFのエース「メビウス1」によって撃墜され、以降メビウス1は「リボン付き」という名でエルジア軍にも知られることとなります。

戦争の終結

6月に入るとISAFは大陸北部でも上陸を開始
エルジア軍は上陸部隊への巡航ミサイル攻撃等で対抗しますが、成果は上がらず、7月10日にはISAFとレジスタンスによってサンサルバシオンが解放されます。

ウイスキー回廊を行軍するISAF部隊。車両を喪失したので、ラクダを使っている。

8月15日にエルジア軍の最終防衛ラインであるウイスキー回廊を突破したISAFは、9月19日、遂にエルジア首都ファーバンティへ進撃
エルジア軍による最後の抵抗を排し、ISAFはファーバンティを占領

エルジアは降伏し、2年間に及ぶ大陸戦争は終結したのでした。

その後、ISAFへの降伏を認めないエルジア軍若手将校によって最終兵器「メガリス」が占拠される事件も起こりましたが、これもISAFが制圧。
戦後処理に入ります。

戦後処理

敗戦国となったエルジアは、ISAF主導の暫定政権が発足し、戦後復興への道を歩み始めることとなりました。
ISAF加盟国とエルジアの間での講和条約と軍事裁判の結果、エルジアはその領土の約40%を周辺諸国に割譲
尚、後に『7』で重要なロケーションとなるセラタプラはこの時割譲され、IUNによる信託統治を経て、2006年に独立します。

エルジア軍の中でもこの敗戦を認められない残党は「自由エルジア」を名乗り、2006年と2014年にそれぞれ武装蜂起事件を起こしています
それ以外でも細々とした紛争やテロを度々起こしているのかもしれません。

最終的にこの戦争では先の「ユリシーズ」厄災も含めて2,000万人の死傷者が発生しました。

結局のところ、何故エルジアは負けたのか?

ここからは資料と私見を交えながら、エルジアの敗戦理由について考察していきます。

エルジアの戦略

そもそもエルジアの戦争目的は何だったのでしょうか?

難民問題の解決の為に周辺諸国へ武力侵攻する、というと一見「領土を広げたらそこに難民を住まわせられる、お得!」みたいな理由かと思われるかもしれませんが、実は領土が増えるということはその領土を管理・運営しなければならないということです。
拡張主義の全盛期ならいざ知れず、大きな災厄で自国内もボロボロになっている時に、生きる不良債権ともいえる難民を新たな領土に住まわせる為に領土拡張戦争を起こすなどというのはあまりに非効率で、現実的ではありません

となると考えられる目的は領土拡張ではなく、主張を押し通すことです。
つまりエルジアがやりたかったのは新たな領土を得ることではなく、難民受け入れを認める「物分かりの良い政権」を大陸諸国(もしくはFCUだけでも)に立てることだったのではないでしょうか。
それは自国が何かを得る為の戦争ではなく、相手の主張を曲げる為の戦争ともいえましょう。

「ユリシーズ」の落下はユージア大陸全体の問題であり、大陸最大の被災国であるエルジアも限界の状態での戦争開始だったと考えられるのです。

エルジアの誤算

大陸諸国に分からせる為、中立国サンサルバシオンを侵し、超兵器「ストーンヘンジ」を手に入れたエルジア。
当然怒り出したFCUは、大陸諸国を束ねてISAFを作り、エルジアと戦争状態に入ります。

エルジアの当初の目論見通り、ISAFは敗走に敗走を重ね、それで戦争は終わるかに思われました。
しかし、ここでエルジアにとって一つ大きな誤算が発生します。

ISAFが降伏してくれないのです。

ユージア大陸全土を占領し、領土としたところでエルジアにはそんなものを管理する余裕はありません。
自国の領内の復興ですら精一杯なのです。
なので、FCUもといISAFには可及的速やかに諦めて降伏していただきたいというのがエルジアの心情だったのではないでしょうか。

元来、戦争というのは大きな出費です。
それが領土を拡張するものなら猶更です。
しかも普通の戦争と違って、占領地は隕石が降り注いだ不毛の大地で、そこにもまた難民が大勢居るのです。
戦うだけでもお金と人材が浪費されるのに、占領地政策にも余計なお金と人材をどんどん取られてしまうわけです。

限界です。早く降伏してくださいISAFさん。
そんなエルジアの内心を知ってか知らずか、ISAFは1年も粘り、挙句の果てに大陸から出て行ってまで徹底抗戦しました

そして攻勢限界へ

攻勢限界点」という概念があります。
戦争の勝利条件というのは「相手に負けを認めさせること」であり、そうする為には常に相手を攻撃し続けなければなりません
相手に立て直す時間を与えず、常に優位に立ち続けることで、主導権を手放さないことが大切なのです。
勝利を点数制にすると分かりやすいでしょうか。
攻勢に出れば出る程相手の領土や士気、戦力といった点数を削ることが出来、逆にこちらは点数を稼げる。
しかし、攻撃という行為は攻勢側の戦力も消耗します
何のコストもなく一方的に勝てるなら話は別ですが、相手とこちらのレベルに差があまりない場合、攻撃の度に代償として戦力を支払うことになるのです。
そしてそのコストとリターンが見合わなくなる点というのは必ずやってきます。
勝利を得る為の戦力の負担が、得られる戦果を上回ってしまうのです。
それが「攻勢限界点」です。
一般に、その点を迎えるまでに優位な状態で相手の降伏を引き出すか、余裕がある状態で相手を撃滅してしまうことが戦争の勝利の仕方となります。
もしもそれを見誤ると、攻勢限界点を超えた途端にこれまで有利だった側が主導権を失って不利になってしまうからです。

エルジアは撤退するISAFを追ってユージア大陸東部まで進撃してしまいました。
占領地が増えれば増える程、戦線が伸びれば伸びる程、エルジア軍の兵站にかかる負担は増大していきます。
しかも先述の通り、その占領地も非常に手のかかる場所ばかりです。
占領地は隕石と戦争でボロボロな上に住民の反感も強かったり、ノースポイント侵攻の準備にエライ時間がかかってしまったり、かといって本国を疎かにするわけにもいかなかったり……。
ゲーム開始時点で、エルジアは攻勢限界点をとっくに超えていたのではないでしょうか。兵力も払底していそうです。

つまり、あのまま戦争が続いていればいずれISAFは逆転していたともいえるのです。
その上にメビウス1とかいう一人航空師団が現れたので、エルジアは完全に運命に見放されたようなものです。

ISAFは勝利すべくして勝利した

先述の通り、エルジア軍は攻勢限界点を超えており、ISAFの反攻は余程のことでない限り成功する見込みでした

ISAFの反攻開始からエルジア軍が地上戦であっさり敗退しているところを見ると、そもそもエルジアの素の陸軍力がISAFのそれに劣っていたのか、もしくは兵力が払底していて防衛すら出来ない状態にあったのか。
戦争自体が2年も続いたので、エルジア軍が大陸中に散らばっていてISAFの反攻に全く有効に対処出来なかったとも考えられます。
いずれにせよ、戦線を薄く広くしてしまったのは完全にエルジア軍の戦略ミスといえるでしょう。

また、「ストーンヘンジ」の防衛力にも問題があったといわれています。
「ストーンヘンジ」を運用していたのはエルジア軍の中でもミサイル防空軍という軍で、これはエルジア空軍ミサイル防空局という一部署が格上げされて独立したものでした。
しかしこのミサイル防空局、空軍時代は左遷先のような扱いだったらしく、ミサイル防空軍の将校には空軍に恨みを持つ者も多く、「ストーンヘンジ」運用を担当するミサイル防空軍と防衛を担当する空軍との間で縦割り行政による軋轢が生じていたようです。
そして「ストーンヘンジ」の砲撃が空軍の航空機を巻き込む事件が決定的となって、空軍の「ストーンヘンジ」防衛部隊は黄色中隊等、「少数精鋭」になったのでした。
聞こえは良いですが、要するに防衛戦力を削られてます。

もしかしたら、エルジア軍は内部派閥による分裂の多い傾向のある軍隊なのかもしれません。
『7』では内戦状態になりましたしね。

大国の介入があった可能性

実はISAFには北オーシア大陸の超大国オーシア連邦が一枚噛んでいた可能性があります。

というのも、『7』のVRモードで描かれる2014年自由エルジア蜂起で登場する『04』からお馴染みの空中管制機「スカイアイ」の国籍マークがオーシアのものなのです。
その後、オーシアはユージア大陸の平和維持活動にかなり積極的に参加している節があり、大陸戦争時にも色々とISAFを支援していた可能性は充分にあります。
それでユージア人の反オーシア感情が高じて遂に戦争に至ったのが『7』の第二次大陸戦争だったわけですが……。

まとめ

さて、まとめに入ります。

最終的に、大陸戦争含めこの時代はエルジアにとってどんな時代だったといえるでしょうか。
隕石が降ってきて国土が滅茶苦茶になった上に大量の難民を押し付けられて復興に莫大な国力を使わされて、大陸諸国に分からせる為に起こした戦争で莫大な国力を使わされて、大陸諸国が中々降伏しないから占領地政策でまた莫大な国力を使わされて、その挙句に戦争に負けて領土を切り取られた、散々な時代だったといえるのではないでしょうか。
そりゃ共和国政府が解体されて王政に移行するわけです。
一体何人の政府高官の首が飛んだやら。

兎にも角にもいえることは、皆さんも戦争をする時はその落としどころを見極め、良いところで上手く切り上げましょうということです。
くれぐれも攻勢限界点を越えて戦争を継続してはいけませんよ?

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それではごきげんよう。

余談

『エースコンバット04 シャッタードスカイ』発売20周年おめでとうございます!
不朽の名作なので、是非皆さんもプレイしてみてくださいね!

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